灯織「そこはこっちの式を入れて」
めぐる「沖縄沖海戦で、日本の決定的な敗北が決まったってなんだろう?」
灯織「ポスト八八艦隊の戦艦がすべて消えたことで、日本が勝つ確率が零になったことだね」
ガラガラ
恋鐘「おはようばーい!」
結華「おろ?イルミネの皆さんは勉強中?」
めぐる「ふぇーん!学校が明日からって忘れてて、今宿題をやってるの!」
結華「あはは……今年は夏休みの終わり方が学校で違うからね」
咲耶「私の学校は先週からだったからな」
摩美々「同じくー」
霧子「明後日から……です。でも……ごめんなさい」
結華「うちら、今からサードシングルの広報があるんで」
真乃「THAAD(サード:終末高々度防衛ミサイル)?」
一同『まってちがう』
めぐる「うーん、後のユニットで宿題をやってないのがいそうなのは……」
真乃「放クラなら智代子ちゃん。アルストなら甜花ちゃん。ストレイなら愛依ちゃんかな?」
灯織「ほら、無駄口叩いてないで、今は問題を解かないと」
「それに放クラなら樹里に凛世。アルストなら甘奈。ストレイなら冬優子からいるから、多分終わってるわよ」
真乃「うぅ~」
智代子「ま、待って!せめて糖分の補充をしないと……」
夏葉「そう言って、ポッキーを二つ開けたわよね」
樹里「残念だが、数学と英語を終わらせないと昼メシも無しだな」
凛世「辛い……でしょうが、智代子さん……の為です」
智代子「ひぃーん!」
冬優子「さ、この白紙はどういうことなのか、ふゆにちゃんと説明してくれるかな?」ピリピリ
愛依「ふ、冬優子ちゃん……?すごい威圧が出てて恐い……なーんて」
冬優子「アぁン?」ギロッ
愛依「ひぃぃぃぃ」
あさひ(……渡された当日に全部やっておいて正解っす)
めぐる「ん?」
真乃「誰か来たのかな?」
ガチャ
甘奈「ちょりーっす!」
透「やぁ、おはよう」
雛菜「やは~」ハイタッチ
めぐる「やっほー!」ハイタッチ
パン!
雛菜「いいタッチだったよ~」
めぐる「これで元気が出るね」
円香「はぁ……ほら、行くわよ」
雛菜「え~でも、雛菜のしあわせにならないよ~」
小糸「ひ、雛菜ちゃん!」
「わ、私は……雛菜ちゃんと、い、一緒に学校へ通えて嬉しいから……」
「だから、だから……一緒に…」
雛菜「……」
ポンポン
小糸「ぴゃっ?」
雛菜「大丈夫だよ~……今、欲しいのは雛菜だけのしあわせだけじゃないから~」
小糸「??」
灯織「どういうこと?」
甜花「そ、それが……」
シャニP「えっと……noctchillのみんなを呼び出したのは他でもない」
円香「前置きはいいんですよ。ミスター牛歩」
シャニP「あぁ……単刀直入に言うと」
「透と雛菜は夏休みの宿題を提出しなさい」
透「えー」
雛菜「え~」
円香「な……まさか、本当にやってなかったの?」
小糸「雛菜ちゃん!わ、私と勉強しようと誘ったのに……どうして」
シャニP「……先程、学校から電話があって……アイドルもいいけど学校のルールもって」
円香「はぁ……とりあえず一緒に浅倉のを片付けろと」
小糸「雛菜ちゃん!わ、私も手伝うから!!」
透「でも手伝うって……」
雛菜「一日じゃ終わらないよ~」
小糸「あぅ~」
円香「まったく……」
透「どこかに精神と時の部屋はないかな?」
円香「そんなのあるわけ……」
シャニP「なるほど!」
noctchill『ゑ?』
……
甜花「で、甜花達に……346プロまで……」
真乃「ほわぁ……」
透「なんなら一緒に行く?」
円香「ちょっと……向こうも宿題をやって――」
イルミネ『行くーっ!』
小糸「ぴゃっ!?」
双葉杏「なんでまた杏達に……」
緒方智絵里「こ、こないだアルストの二人と一緒に宿題を片付けた縁だって……」
三村かな子「まぁまぁ。ケーキを焼く口述ができたし頑張ろうか(みんなで頑張って、早く終わらせろうね)」
杏「本音」
甘奈「あはははっ」
杏「美波ちゃんやら美嘉やらトレーナーさんとかと、下のカフェでやってるよ」
甜花「い、いいなぁ……プリン、食べ放題…かな?」
甘奈「(槙原)志保さんのプリンはおいしいからね」
杏「そんなわけないって……」
めぐる「えっ。プリン!?」
灯織「あの、いつも咲耶さんがお土産で買ってくる?!」
甘奈「うん、あの美味しいのだよ」
真乃「ほわぁ……羨ましいよぉ」
かな子「はいはい。みんなには宿題を終わらせたら、ケーキも待ってるから頑張ろうね」
杏「そんぐらいで頑張れるかな?」
甜花「で、でも、スイーツファイブ特製のケーキだから……」
真乃、めぐる「」バリバリバリ
甘奈「わぁ、めーっちゃ早い!」
杏「普段からこうすればいいのに……」
……
めぐる「お――――終わったァ!」
真乃「むんっ!頑張ったよ!」
灯織「まったく……じゃあ、答え合わせするよ」
バタン
かな子「ケーキ作って来たよぉ!今日はいちじくのタルトとレアチーズケーキとサツマイモのモンブランだよ」
五人『わぁぁぁぁぁ!』
杏「どれだけ作るのさ……」
智絵里「口述の裏付けが原動力ってすごいです……ね」
かな子「あれ?私の分……」
智絵里「じゃあ、食べ終わったら送りますね」
甜花「て、甜花、ここの家の子になる……」
甘奈「甜花ちゃんがそうするなら甘奈も!」
かな子「タルトにモンブランにチーズケーキが……」
真乃「ほわっ、灯織ちゃん。めぐるちゃん!わ、私たちも」
灯織「こらこら、たまに頂くからおいしいので……」
めぐる「いっそ、移籍しようか!」
智絵里「なんでやねん!」パコッ
「さ、帰りますから」
杏「下の四人も忘れないでね」
かな子「私のケーキ~!」
雛菜「ただいま~」
透「ふぅ、散々だったね」
円香「全部、浅倉が悪いだけだよね?」
小糸「で、でも……みんな、やることは終わったから……」
雛菜「そうだね、みんなでプリンも食べられてしあわせ~」
小糸「も、もう!」
ドタタタタ
noctchill『?』
恋鐘「い、今、プリンって……」
結華「どうどう……こがたん、落ち着いて」
摩美々「暴れ牛ー?」
咲耶「どうだったかな?あそこのプリンは」
雛菜「もう、めっちゃしあわせ~」
透「控え目に言って最高さ」
円香「もう!勉強させてもらいに行ったんでしょ!」
霧子「あ、あんまり勉強ばかりだと……頭が疲れる……よ」
雛菜「だって~」
円香「……まったく」
結華「わぁ、こいとんありがとう!」
咲耶「どうして……これは中々にいいね」
摩美々「モンブランいただきー!」サッ
恋鐘「あーっ!うちも狙ってたばい!」
摩美々「お先ー」パクパク
霧子「ま、まだ……いっぱいあるから……恋鐘ちゃんも落ち着いて……ね、ねっ」
円香「あれだけ食べたのにまだ食べるの?」
透「プリンとタルトは別腹だよ」
円香「はぁ……好きにして」
雛菜「~♪」
(……みんなとだけじゃない、こんな幸せもいいかな)
(アイドルになれて今、雛菜しあわせだよ)
小糸「雛菜ちゃん?」
雛菜「ほらほら、チーズケーキとタルトの両方取っちゃうよ~」
小糸「わ、私の!」
雛菜「やは~」
シャニP「お疲れ。無事に終わったみたいだな」
雛菜「やは~プロデューサー、ありがと~」
透「そうだね。御礼を言わないと……そうだ」
サクサク
円香「ん?ケーキを半分にして??」
小糸「あわわわ……」
透「はい、あーん」スッ
全員『っ!!』
恋鐘「っ……」フルフル
結華「ってこがたんが!」
摩美々「総員退避ー!」
小糸「ぴゃぴゃぴゃ?」
円香「な、何?!」
恋鐘「卑しかー――――!!」
おしまい