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まとめ 東方Project 魂魄妖夢

【感激】魂魄妖夢の「SS」はいいぞおおおおおおおおお!!!!【東方】

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1: kpのまとめ部 2010/03/25(木) 17:41:58
なかったので
        _,,..、_  __,,,,...,,,,__
    r--、r「::::::::::|7´       `"'' 、
    `ヽ;::::ヽ::::::::!'_,,,,...,,,__       `ヽ.
      >'>'"´ ̄    `"'' 、      ':,
     / /  ,  ,  ,     `ヽ.     ',
     ,' .,'   / /l  ハ   i ;  ,  ',    i
     i !  ,' ハ | / |  ./l !  !  ,.ゝ   |
    ノ ,i   ! 'ァr''、,!_ !__/、!_ハ-‐!  !/    |
   く_,.ヘi_/ ハ` ゞ┘   ,-r'-‐=ト、ノ!   ! |
      ノ   .!"   ,    ゞ-''´ ハ/   ! / ,,. -─- 、,
     く,/i !ヘ、         ",/ i  ,ハ/, '       `ヽ.
       レへ/_.>、, ` _,. .イ/  ハ/ ,:' ,.へ.       ',
         ,:'´ /:/ i ̄/ |::/__/´ `ヽ./:/        !
.\       i   ,':::::!}><{、_」:::/      Y         ,:'
\ \   rイ  i:::::::i/::::::::::::::i       ヽ.  、.,,___,,..: '
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    >',ァ'"ヽ、、. ,!::::::!:::::::::::::::::`i、__rヽ-、_  ノ  !
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     ,ヽ._ y'"⌒ヽ、!::::::::::;:イ/    /  ヽ.    i
     !、___ハ._/、, _, `"´  ̄ `   ,イゝ   )  ノ

3: kpのまとめ部 2010/03/25(木) 23:05:11
       ト、
 ':,      '「::::\┐___,,.. -‐ ''"´ ̄ ̄`"'' ー 、.,        /
  ':,   r-‐'へ::::::::!_'´ __,,,,......,,,,,__      `ヽ.       /  み み
   ':,  >:、:;::::::>''"´         `"''      ヽ.    ,'   ょ  ょ
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     ∠__,!   / !メ、」_,,./|   /! / !   ハ!   |   |.  |.   ん
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       i,/レイ i┘ i. レ'   'ア´!_」 ハヽ|   |   | ∠ 
─--     /   !  ゝ- '       !    ! !   |   |  `ヽ.
      /   7/l/l/   、     `'ー‐ '_ノ!   |  i  |    ` ' ー---
,. -──-'、  ,人    `i`ァー-- 、  /l/l/l |    !. |  |
       ヽ.ソ  `: 、.   レ'    ',   u ,/|    |  !  |
 み  み  i  /ーナ= 、 '、    ノ  ,.イ,カ    !  |  |
  ょ   ょ  .|ヘ./|/レへ`>-r  =ニi´、.,_ |  i  ハ  ! ,'
 ん   ん   !     _,.イ´ヽ.7   /  /:::| /レ'  レ'レ'
 み  み   |   /7:::::!  ○O'´  /::::::レ'ヽ.        ___
 ょ   ょ    |  /  /:::::::レ'/ムヽ.  /::::::::/   ヽ.    ,. '"´  `ヽ.
 ん  ん     ! ./  ,':::::::::::!/ ハ:::::`´:::::::::::;'    ',  /        i

4: kpのまとめ部 2010/03/25(木) 23:07:33
      ト、                  ______)
     「::::\┐  _,,. --──- 、..,,_    `ヽ.  で  泣  も
   r-‐'へ::::::::!_'´ __,,,,......,,,,,__    `ヽ、    ', す い  う
   >:、:;::::::>''"´       `"'' 、   ':,   i. よ て   や
  └─ァ''"  /            `':.,  ',.   !!  る  め
     ,:' /   / ,' /  ,' i.  ', ':,  i    ',!  i.  |.   子   て
   / ,'  .,'`メ、!,_,/ ./! 、i__,,!イ .|.  i ,ゝ |  |.   も  .下
   ,'  i   ,!/,.-ァー;' / !/ァ;ー'-r'、 ! /__」  |   |    い  さ
   i   ! ハ!イ i `ハ     i `'ハ Y/ i/  ; |  |.   る   い
  └'^iー! ,iヘ ':,_ン    ':,__ン ノ!'  |  i. i  ,'    ん   ! !
    ,:'  .!.7,.,.,     '     .,.,., ,'!  .!  | |∠,_    ________
 o ゜/  ,:'. ト、   r‐,-‐ ''"´`ヽ. / ;   |  ! !  `Y´ ̄
   ,' .// i. `i:.、.,!/      ,.イ,:' ,'   | ,'i .|
   レヘ_/ヽ. !ァ''"´ `ヾi、ー=''"/ヨ___,/、___!へr┘
       /      ヾ!二へ/:::::ト,.-'‐'^ヽ,
       ,'        ',l>く}:::7    rノ   ,. '"´ ̄`ヽ.  っ
     K_    _,r-イYン/ムi:::::/   ,ノ´  /        ', っ
       /Y>ベ´   '';:::::io:/   ,イ   /           !
     ,.:':::::ヽ、ン':,    ヽ/   ,イ /゙,ー、,'   、    ,.-‐、,'
   /:::/:::::::::::::::::ヽ.   '    ,.;'ヾ/、/_/ノ  ヽ. ヽ,/,.-‐'/
 ,く:::::::/::::::::::::::::::::::::`ヽ、___,.,.イi `'ー'^''‐'/      ヽ.,/ (___)
'´::ヽ`'::、::::::::::::::::::::::::::::::::/!::::::::::!    ,'       ,.:'"´
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5: kpのまとめ部 2010/03/26(金) 10:39:08
みょんって何?

6: kpのまとめ部 2010/03/26(金) 11:46:03
東方の妖夢は、何故「みょん」と呼ばれて いるのですか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1129390421

29: kpのまとめ部 2010/04/09(金) 23:15:33
俺的には……
敵対する立場で敗北
→更に仕える主君に捨てられる
→さぁ、トドメをさしてくれ
→幽々子様、寛大な心で拾ってくれる
→妖夢との決闘で傷を負っていたので意識が無くなる
→気が付くと、看護してくれている妖夢
→そして2人は深い仲へ……
がいいな!

55: kpのまとめ部 2010/04/16(金) 16:55:26
おしまい。

ここまで読んでくれた人と、>>29に感謝。

56: kpのまとめ部 2010/04/16(金) 18:38:47
>>29だが、むしろ貴方に感謝したい。
俺の妄想も無駄ではなかった、か――

31: kpのまとめ部 2010/04/10(土) 13:20:29
気が付くと、俺は薄ぼんやりと天井を見上げていた…

「おや、気が付きましたか」

この声は…?ああ、そうだ。少し前に、俺を完膚無き迄に叩きのめした少女の声だ。
起き上がろうにも体が鉛のように重い。節々が痛む。

「あまり無理はしない方がいい。急所を打ちましたから」

俺の顔を覗き込みながら、ニコリともせず少女が呟く。
まだ幼さも残る、整った顔立ち。どこか澄ましたような顔が何とも憎らしい。
俺はこいつに、一太刀も入れる事も出来ず無様に負けたのだった。

それなりに腕に自信はあった。今まで負けた事などなかった。
天才といわれても、別に嬉しくもなければ誇らしくもなかった。
ただ、そんなものか、と思うだけだった。
ところがどうだ。俺は少し前に、こんな年端もいかない少女に手も足も出ずに負けたのだ。

「本当は殺しても良かったのですが。幽々子様にお伺いをたててからでないと」

幽々子…?ああ、こいつの主人の名だったな…

・ ・ ・ 

西行寺幽々子の可愛がっている従者を、人質に取って欲しい。

この依頼を受けたのが事の発端だった。
依頼人は何でも幽々子に酷い目に遭わされたそうだ。
だから幽々子にはどうしても復讐したいのだと。

復讐にも、人質を取るなんて下衆な考えにも興味は無かったが、その従者とやらが気になった。
名は魂魄妖夢、かなり剣を使えるとの事。しかも珍しい刀を持っているらしい。
その刀を報酬に頂く事を条件に引き受けたのだが…

・ ・ ・ 

結局上手くいったのは件の従者、魂魄妖夢をおびき出し立ち合いに持ち込んだ所まで。
俺の初太刀はあっさり見切られ…後は背中に強かに打ち込まれた事しか覚えていない。
すると、ここは…?

「ここはわが主、西行寺幽々子様の住まう白玉楼」
「まだ動けないはず。もう少しじっとしてなさい」

「あなたの処分は…あなたのご主人の処分が終わった後に、幽々子様が決めるそうよ」

なるほど。俺は俎板の上の鯉か。

「聞いたい事があるんだが…」
「私に答えられる事でしたら、どうぞ」
「ここまで運んでくれたのはアンタかい?」
「えぇ、まぁ。あなたのご主人にも手伝ってもらいましたが」
「傷の手当てもアンタかい?」
「幽々子様のご命令でしたから」
「…包帯の巻き方は下手くそなんだな」

今まで澄ました顔だったのが、見る見る赤くなる。
何も言わずに立ち上がると、妖夢は乱暴に襖を開けて部屋から出ていってしまった。

ぴしゃり!一応襖は閉めていった。

32: kpのまとめ部 2010/04/10(土) 13:31:52
>>31
いいね。ニヤニヤしちゃう

40: kpのまとめ部 2010/04/11(日) 01:31:20
>>31から続きを書いてくれた方のクオリティの前に全俺が泣いた。GJ!

33: kpのまとめ部 2010/04/10(土) 16:48:31
西行寺幽々子は、よく笑う女だった。

「それで、あんまり命乞いするものだから…つい許しちゃったのよ」

そう言ってころころと笑う。

「貴方の雇い主さん、今度私にお腹一杯ご馳走して下さるそうよ。楽しみだわぁ」

暫らくころころと笑っていたが、やがて俺の目をじっと見つめる。

「問題は命乞いもしない貴方の方ね」

俺も幽々子の目を見つめ返す。
何を考えているか、本当はどこを見ているか、それが全く読めない目だった。

「俎板の上の鯉ですから」
「あら、素敵。じゃあ洗いにしようかしら?鯉こくも乙よね」

ころころと笑う幽々子。しかし、目は俺を捕らえて離さない。

「妖夢に刃を向けたという事は、その主である私に刃を向けたのと同じ事」
「しかし…貴方の刀、真剣ではありませんでしたわね」
「生け捕りにしろ、との話でしたので」
「妖夢の腕前を舐めていたのかしら?よっぽど自信がおありだったの?」
「舐めていましたし、自信もありました」
「ところが油断大敵、負けちゃいましたわね」

幽々子は目を細めてくすくす笑う。俺は一呼吸置いて、大声で言い返した。

「完敗ですっ!!」

少し目を見開いた幽々子だったが、また目を細めてくすくすと、本当に面白そうに笑う。

「妖夢がね、貴方の初太刀を誉めてましたわよ。もう少し速ければ、危なかったって」
「そのもう少しが、決定的な力量の差です」
「不意討ちでも仕掛けたら、何とかなったわよ?」
「そういうやり方は教わっておりません故」

「あらあら…貴方は本当に、妖夢に良く似ているわ」

幽々子はまだ俺の目を見ている。しかし…本当に見ているのは、どうやら…

「妖夢はね、お料理も得意なのよ」
「俎板の上の鯉さん。貴方の処分、妖夢に一任しましょう!」

ぽんっ、と幽々子が手を打つ。俺の後ろの襖が開く。振り向くと、妖夢が立っていた。

妖夢は無表情で俺を見下ろす。俺は妖夢を見上げる。

「妖夢。一日猶予を与えます。よく考えて、この男の処分を決めなさい!」

34: kpのまとめ部 2010/04/10(土) 21:07:27
親父は剣の達人として知られていた。小さな道場を持っていたが、弟子は俺以外いなかった。
物心がついた頃から…俺は親父に朝から晩まで、みっちりと剣術を叩き込まれ続けた。
親父がやれといった事をやる。そんな人生に疑問すら抱かなかった。
道場破りも、親父の編み出した奥義も、家の流派に伝わる秘伝も「やれ」の一言でやらされた。
「やれ」と言われた事はやった。出来た。だが、親父は決して俺を誉めなかった。

最後に親父に「やれ」と言われたのは、真剣での立ち合いだった。やれと言われたから、やった。
親父が俺を誉めたのは、その立ち合いの後の「見事」の一言のみ。
医者に診せたが、俺から受けた傷は思いの外深かったようだ。傷が元で、親父は数日後に死んだ。

俺は、する事がなくなってしまった。

・ ・ ・ 

「手入れの行き届いた庭だな」

俺は今、妖夢に連れられ白玉楼の庭にいる。
妖夢は何も言わない。極力俺と話す事を避けているようだ。

「こういう庭を、のんびりと眺めて暮らせたらなぁ」

妖夢は俺の方をちらりと一瞥すると、また俺に背を向けた。
どうやら視線すら交わしたくないらしい。

「庭に出たのは…俺の血で部屋を汚したくないからか?」

俺の言葉に、妖夢はゆっくりと振り返る。鋭い目付きで俺を見つめる。

「幽々子様は…」

「幽々子様は、あなたは死を恐れていないと仰っていたわ」

ぽつり、ぽつりと妖夢が話し出した。

「私にはそうは思えない!」

妖夢の語気が強くなる。

「あなたはただ、一生懸命生きていないだけよ!」

俺の心が騒つく。思わず妖夢から目を逸らす。

「それだけの腕を持ちながら、あんな奴の為に利用されて!」
「あんな奴?俺を雇ってた奴の事か?」
「そうよっ!あいつはね、自分の命惜しさにあなたを売ったのよ!」
「ほう、こんな俺でも誰かの命を救えるとはねぇ」
「なっ…なんて暢気なっ!!」

妖夢は呆れ果てたといった表情で俺を見る。だが、暫らくすると肩を震わせて怒りだした。

「少しは見所があるかと思っていたけど…どうやら見込み違いだったようね!」
「あなたがこれ程の愚か者だったとは!もはや是非もありません」

差していた刀を構え、妖夢は俺を睨み付ける。

「あなたの処分が決りました!覚悟は…よろしいか?」

35: kpのまとめ部 2010/04/10(土) 23:13:54
なんだ、この緊迫感!!

36: kpのまとめ部 2010/04/10(土) 23:39:14
良いな
実行に移すのはなかなかできることじゃない

37: kpのまとめ部 2010/04/10(土) 23:49:29
「何か言い残す事は?」
「そうだな、どうせなら二刀流で送ってくれ」
「なんだと…?」
「あの時は後ろから打ち込まれただろ?きちんと正面から見たいんだよ」

妖夢は少し迷ったようだが、大きく深呼吸すると、スラリともう一本の大太刀を抜いてみせた。

「美しい…」

思わず声が洩れる。楼観剣、白楼剣と言ったか。どちらもかなりの業物だ。
だが、それよりも…あの大太刀を苦もなく抜いてみせる腕前…しかも二刀流。
その上、構えも実に落ち着いている。隙が見当たらない。もはや感嘆する他なかった。

「美しい?…な、何の話だ!変な目で私を見るなっ!」
「いやぁ済まない。見惚れてしまった」

明らかに妖夢は動揺していた。あれ程の事があっさり出来るかと思えば、こんな言葉で心を乱す。
妖夢という人物が、分からなくなってきた。

「と、とにかく!今からあなたを処分します!」
「あっ、そういえば…」
「まだ何かあるの?」
「あの時は…鞘から抜かずに打ち込んだんだな…」
「それは…あなたの刀には、刃がついてなかったから…」

あの刹那にそこまで見切られていたか。

「やれやれ…俺は随分と狭い世界で生きていたんだなあ…」

妖夢は何も言わずに構えを直す。
次の瞬間、目にも止まらぬ一閃!!

俺は静かに目を閉じた…

・ ・ ・ 

落ちたのは俺の首ではなく…髪の毛と、最近生やしだした髭だった。

「だらしなくて目障りだったので。切らせて貰いました」

随分と短く刈られた頭と、寂しくなった口元を撫でながら思わず呟いた。

「俺を処分するんじゃなかったのか?」
「あなたの処分は…当分の間、白玉楼での雑用係に決定しました」
「なっ…なんだそりゃ!?」
「殺して差し上げても良かったのですが…」

妖夢は刀を鞘に収め、じっと俺を見つめる。

「あなたは、まず第一に一生懸命生きていません。諦めと覚悟は違います!」
「あなたは、まず死ぬより先に、一生懸命生きる必要があります」
「取り敢えずだらしない格好では駄目です。白玉楼で働く以上、きちんとして下さい!」
「ここでの仕事は楽ではありません。覚悟は出来てますよね?」

そこまで言うと妖夢はにっこりと、実に可愛らしく微笑んだ。

38: kpのまとめ部 2010/04/10(土) 23:52:19
イチャイチャはまた今度

39: kpのまとめ部 2010/04/11(日) 00:39:41
出来が良過ぎんだよ、この野朗!!

41: kpのまとめ部 2010/04/13(火) 18:36:12
親父を弔った後、とりあえず道場は畳む事にした。
一人で居るには広過ぎたし、どうせ良い思い出もない場所だった。
剣術の稽古をする必要も無くなった。かといって、他にする事もない。出来る事もない。

ふらふらと彷徨っているうちに、ようやく見つけた仕事は用心棒だった---

・ ・ ・ 

白玉楼の雑用係となってからは、俺の生活も随分規則正しいものになった。
あの少女-魂魄妖夢-が口喧しいせいだ。
やれ朝は早く起きろ、やれ服装は小綺麗にしろ、やれ礼儀作法に気をつけろ…

何から何まで、色々と細かい注文をつけてくる。実にやりにくい。

「おはようございます!今日は早起きでしたね」

たまにこうやって言い付けを守ってやると、本当に嬉しそうな顔をする。

「おや?まだ顔を洗ってませんね。顔を洗って、目を覚まして下さい!」

実にやりにくい。

・ ・ ・ 

俺は今、ここ白玉楼の雑用の中で一番苦手な仕事に従事している。

「また雑になってる!料理は下拵えが大事だとあれ程…」
「ちゃんと皮は剥いただろう?」
「とんでもない!こんなに分厚く切っちゃって…」
「丁寧に作っても、ぱっぱと食べられちゃって終わりなのに」
「なっ、なんて事を!幽々子様の口に入るものなんですよ!」

幽々子…いや、幽々子様か。幽々子様の食事の支度。
白玉楼の雑用の中で、これ程手間隙のかかる仕事もないだろう。
なかなか捗らないジャガイモの皮剥きに苛つく俺に、妖夢が追い討ちをかける。

「さぁ急いで!幽々子様がお待ちかねですよ!」

・ ・ ・ 

幽々子様は実によく食う。その量は、およそ常人には想像もつかないだろう。
俺も自分の目で見るまでは…いや、見てからも未だに信じられない位の量である。
それ程の量の食事を前にしても、幽々子様の箸は、食事を平らげるまでは決して止まらないのだ。
早過ぎもせず、遅過ぎもせず、実に優雅な箸捌き。見る見る間に消えていく料理。
見ていると思わず溜め息が洩れてしまう。しかも、これは朝食。夕食はもっと食う。

「お代わりは宜しいですか?」
「そうねぇ、もうちょっと頂こうかしら」

この日、俺はとうとう吹き出してしまった。

「こっ、こらっ!幽々子様の前ですよ!!」

慌てた様子で妖夢が俺を叱る。おそらく俺が笑っている理由も分かってないだろう。

本当に、どこまでも真っ直ぐなんだな。

そんな妖夢を見ていると…俺はもうどうしようもなく、笑い転げるしかなかった。

42: kpのまとめ部 2010/04/13(火) 18:37:21
俺と妖夢との間で一悶着あったが、幽々子様は特に気にする様子もなく、悠々と朝食を平らげた。

「ふぅ、美味しかった」
「幽々子様…申し訳ありませんでした」
「妖夢、どうして謝るの?」
「お食事の最中に…お見苦しい物をお見せしてしまい…」

平身低頭して謝る妖夢。俺も何やらばつが悪くなってしまい、頭を下げた。
幽々子様は妖夢と俺をちらりと見ると、微笑んだ。

「あらあら…もうお腹は一杯よ。ご馳走様」

・ ・ ・ 

「幽々子様はあなたの主なんですよ!」

妖夢がまた怒りだした。

「主を笑う従者なんて聞いた事がありません!」
「だから、幽々子様を笑った訳じゃ…」
「じゃあ何がそんなに面白かったのですかっ!!」

あれだけ食ってる幽々子様にお代わりを勧める妖夢。それに平然と応える幽々子様。
その状況が堪らなかったのだが。今の妖夢には何を言っても怒られそうな気がする。
さて、どうしたものか。思案しているうちに、ぐぅ、と俺の腹が鳴った。

「あなたには、幽々子様に仕えているという自覚が」

ぐぅ、また俺の腹が鳴った。

「…話が終わるまで、ご飯は」

ぐぅ、もう一度俺の腹が鳴った。

・ ・ ・ 

幽々子様の食べる食事に比べると、俺や妖夢の食事は随分と質素だった。
質素ではあったが、大方妖夢が作った料理なので、味は期待出来る。
ジャガイモと格闘した報酬としては悪くない。

「こらっ!そんなにがっついて食べない!」
「腹が減ってるんだよ」
「理由になりません!何事にも作法というものが」
「はいはい、分かりました」
「まったく…」

思えば食事の作法など教わった事はなかった。
親父は剣術以外の事はあまり頓着しなかったし、口も出さなかった。
お袋は俺を産んですぐに亡くなったそうだ。生きていれば…色々と口喧しく躾られたのだろうか?

「またニヤニヤして…今度は何ですか?」
「いや、こうやって叱られるのも悪くないなぁ、って…」

俺は思わず口を押さえる。しまった。何を言ってるんだ。
自分でも顔が赤くなるのが分かる。妖夢の顔がまともに見られない。

「…おかしな人」

狼狽える俺の様子を暫く眺めていた妖夢が、クスクスと笑いながら呟いた。

43: kpのまとめ部 2010/04/13(火) 18:40:15
あんまりイチャイチャできなかった。また今度ね

44: kpのまとめ部 2010/04/13(火) 22:04:41
いい、実にいい!

45: kpのまとめ部 2010/04/15(木) 19:25:34
俺にしつこく絡んできたチンピラを軽く伸した事があった。
その時、俺の事をやたらと誉めては擦り寄ってくる男がいた。この辺りの顔役だと言う。

「どうだい、暫く俺の所に居てくれないか」

特にする事もなかったので厄介になる事にした。
その男は敵が多く、命を狙ってくる者もいた。そういう輩から守ってやるのが俺の仕事だった。

退屈な仕事だった。ある程度痛めつけると、大抵の奴は気絶するか逃げ出した。
俺の雇い主も最初はご機嫌だった。だが、そのうち色々と注文をつけてくるようになった。

ある日、とうとう殺しを依頼されたので断った。

「俺の仕事は用心棒だろ?」
「おや?先生らしくもない。怖いんですかい?」
「やりたきゃ自分でやりな」
「…先生、立場ってものが分かってないねぇ」

俺の返事が気に入らなかったようだ。俺は仕事を失った上、首に賞金をかけられた。

暫くは退屈しなかったが、飽きた。件の男に会いに行くと、顔を真っ青にして命乞いをした。

「俺が悪かった。もう二度とアンタにゃ関わらねえ」
当分困らない位の金が懐に入ったが、あまり嬉しくはなかった。
噂を聞き付けたのか、どこか暗い連中から色々と声をかけられるようになったからだ。

そんな連中を適当にあしらう毎日。俺は本当に退屈だった---

・ ・ ・ 

妖夢は剣を構えたまま、じっと動かない。

仕事が一段落すると、妖夢は白玉楼の庭でこうやって稽古をする。
剣の稽古というよりは…禅に近い。長い間、妖夢は微動だにしない。
そんな様子を、俺と幽々子様は屋敷の縁側で見守る。

妖夢がゆっくりと目を開く。ひゅん。風の切れる音がした。
しゃきん。今度は刀を鞘に収める音。

「それじゃあ妖夢、そろそろお夕飯の支度お願いね~」
「おっと、もうそんな時間でしたか」

稽古を終えた妖夢は台所へ向かおうとする。さて、俺も台所へ…

「お待ちなさい。貴方には用事があるの」

幽々子様に呼び止められた。

「妖夢、ちょっと借りるわよ~」

・ ・ ・ 

「私は剣の事はあんまり分からないんだけど」

庭に目を向けたまま、幽々子様が独り言のように呟く。

「貴方の目から見て…妖夢の稽古、どう思う?」
「俺にはとても真似出来ません」

正直な感想だった。

46: kpのまとめ部 2010/04/15(木) 19:28:11
先ほどの稽古では…妖夢は剣を一回振っただけだ。
しかし…あの一振りの為に、長時間ずっと意識を集中させていた。
構えも崩さずに…何という集中力だろう。

「あら、それは誉め言葉?」
「勿論です」
「そういえば…貴方はどんな稽古をしていたのかしら?」
「俺ですか?…もう忘れました」

朝から晩まで四六時中、重りのついた木刀を振っていた。
形が体に染み付くまで、真剣を枝のように軽く振れる様になるまで。
何百回も、何千回も、何万回も。繰り返し繰り返し…
「勿体ない話ね」

幽々子様は軽く伸びをすると、俺の方に目を向けた。

「ねぇ貴方…妖夢と一緒に稽古して下さらない?」

・ ・ ・ 

「抜かないのか?」

妖夢に立ち合いを申し込んだ日の事だ。一向に剣を抜こうとしない妖夢に思わず声をかけた。
ああ、それでしたら、と前置きして、妖夢が答えた。

「もう覚悟は出来ております。ご自由にどうぞ」

そう言って構えもしなければ、柄に手もかけない。
華奢な体に、不釣り合いな二本差し。
瞬間、俺の頭に血が上る。怒りにも似たそれは、焦りだった。

こんな小娘に、後れを取った。

焦りを振り払うように、妖夢に斬り掛かったが…俺の剣は空を切った。

・ ・ ・ 

「俺と稽古しても妖夢の足を引っ張るだけです」
「そうかしら?」
「俺は未熟者ですから」
「貴方がそんな事言ったら、妖夢も未熟者になるわねぇ」

ころころと幽々子様が笑う。

「貴方と妖夢の力量の差が気になるの?」
「その差が大きいのです」
「埋められない差じゃないわ。貴方が一生懸命やればね」
「そうだとしても…妖夢の稽古にはならないでしょう」
「困ったわねぇ」

幽々子様から溜め息が洩れる。何やら思案している様子だったが、やがて居住まいを正し俺を見据え…

「白玉楼の、妖夢の主としてお願い致します。何とぞ妖夢と稽古を」

深々と頭を下げた。

47: kpのまとめ部 2010/04/15(木) 19:31:14
「妖夢のお師匠様はね」

どこか懐かしむ様子で、幽々子様が俺に語りかける。

「魂魄妖忌って言ってね、妖夢のお爺ちゃんなんだけど」
「剣の腕前は達人中の達人だった」

「だけど頑固なお爺ちゃんでねぇ」
「妖夢には、碌に剣術を教えてくれなかったの」

ケチなお爺ちゃんでしょ、と幽々子様は苦笑する。

「剣の構えも、足の運びも、碌に妖夢に教えなかった」
「何回か技を見せた事はあるけど…それだけよ」

「僅かな記憶だけを頼りに…妖夢は一人で稽古しているの」
「何とか自分のお師匠様に近付こうと…一生懸命に」
「悩みながら、考えながら、一人で稽古を続けてきたの」

「でもね」

「誰かと共に歩む事で…初めて分かる事もあるわ」
「そして、それは…妖夢にとって必要な事なの」

貴方にとってもね、と幽々子様は付け加えた。

「俺にとって、とは?」
「あら?貴方は何故、妖夢と立ち合ったのかしら?」
「退屈しのぎですよ」
「本当に興味のないものなら見向きもしないわよ?」

俺は言葉に詰まってしまった。

「その理由は、妖夢と稽古すればきっと貴方にも分かる筈よ」
「だって貴方は…やっぱり妖夢に似ているから」

そう言ってころころ笑っていた幽々子様だったが、今度はにやにや笑いながら、俺を横目で見た。

「いい切っ掛けじゃない、妖夢と仲良くなる…ねぇ?」
「別に、今でもそれなりですが」
「そうじゃなくて…ねぇ?もっと親密に…ねぇ?」

幽々子様はにやにや笑いをやめない。こんな風にからかわれるのは、好きじゃない。

「今のままで十分です!!」
「あら、そう?残念ねぇ…」

「妖夢もそう思うでしょ?」

振り返ると…いつの間にか妖夢が俺の真後ろにいた。無表情に俺を見下ろす。

「何が残念なのか分かりませんが…もう用事は済みましたか?」
「えぇ、今終わった所よ。長々と、ごめんなさいね」

妖夢は何も言わない。俺は妖夢に言葉をかけようとしたが、そっぽを向かれてしまった。

「さっきの話…検討しておいてね。そうそう、お夕飯もしっかりね~」

48: kpのまとめ部 2010/04/15(木) 19:34:32
また今度。次は頑張る。

49: kpのまとめ部 2010/04/15(木) 21:57:04
いやいや、ぐいぐい引き込まれてますよ

50: kpのまとめ部 2010/04/15(木) 22:44:38
最初期にこのスレを伸ばしておいてよかったと思えるよ。

51: kpのまとめ部 2010/04/16(金) 16:39:24
それから妖夢の機嫌はずっと悪かった。最近では用事がないと口すらきいてくれない。
時折、俺を責めるような目で見てくるのだ。これが案外堪えた。

「ちゃんと仲良くしないとダメじゃないの」

庭を掃除していると、幽々子様に話しかけられた。

「妖夢に言って下さいよ」
「原因は誰なのかしらね~」

全くだ。誰が原因なのだろう。幽々子様は扇を取り出し、はたはたと扇ぐ。

「最近は貴方も早起きして頑張ってるのにねぇ」

ここ暫く、朝は妖夢より早く起きている。掃除も、ジャガイモの皮剥きも丁寧にやっているつもりだ。

「しょうがないわねぇ」

パチリと扇を閉じて、幽々子様は俺の耳元に口を寄せる。

「可哀想だから…助け船を出してあげましょう…」

・ ・ ・ 

その日、いつもより多めの買い物を頼まれ、俺と妖夢は里に出ることになった。

「私一人で大丈夫だと、幽々子様には申し上げましたが…」

俺を一瞥して、妖夢が言う。

「どうしてもあなたと行くように、との事です」

くるりと俺に背を向ける。

「とりあえず、ついて来て下さい」

そのままスタスタと歩きだした。

・ ・ ・ 

早足で歩く妖夢を追い掛けながら、里へ向かう道中…

「あなたに、言っておきたい事があります」

振り返りもせず、妖夢がこう切り出した。

「最近のあなたは…私から見ても、頑張っていると思います」
「少しは生きる気力を取り戻したようですね」

俺の方をちらりと振り返ると、また背を向けた。

「私があなたに、白玉楼で働くように仕向けたのは…」
「あれ程の腕を持つあなたに、無為に生きてほしくなかったからです」

「あなたに、一生懸命生きる気力を取り戻してほしかったからです」

一呼吸置いて、妖夢が続ける。

「だから…私の事は気にしないで結構です」

52: kpのまとめ部 2010/04/16(金) 16:43:53
「あなたは…あなたが本当にやりたい事だけ考えて下さい」
「一番大事なのは…あなたの心構えです。あなたの人生です」
「それだけ考えて下されば…結構です。私と無理に仲良くする必要はありません!」

そこまで言うと、妖夢は俺の方を振り返った。

「とにかく…あなたのやるべき事は、私と仲良くする事ではない筈です!」

「残念だな」

妖夢は何か言いたげだったが、俺の顔を見ると、俯いて黙り込んでしまった。

そんなに情けない顔だったのだろうか。自分が今、どんな顔をしているか分からない。

気まずい沈黙が暫く続いた。

・ ・ ・ 

里での買い物を終えて、白玉楼へ帰る道中。
俺の前をスタスタと歩く妖夢を呼び止めた。

「妖夢…ちょっといいか?」
「…何か用でしょうか?」

怪訝そうな顔で妖夢が振り向く。

「妖夢に渡したいものがあるんだ」
「私に…ですか?」

ますます怪訝そうな顔をする妖夢。構わず俺は続ける。

「手を出してくれ」
「一体、何を…」

躊躇いがちに差し出された妖夢の手に、俺は包みを乗せた。

「これは…?」
「開けて見てくれ」

妖夢が包みを開けると…先ほど俺が買った櫛が姿を見せた。

「…これを、私に!?」

心底驚いた様子で妖夢が尋ねる。

「幽々子様から小遣いを頂いてね」
「俺の好きなものでも買いなさい、ってさ」

妖夢はしげしげと櫛を眺める。柘植で出来た、綺麗な桜の彫りが施されている櫛だ。

「わざわざ私なんかに…せっかくなら、あなたの好きなものでも…」
「俺は…自分が欲しかったから、その櫛を買ったんだ」

「妖夢に…受け取って欲しいと思ったから…」

ここ迄言って、俺は喋れなくなってしまった。どうした訳か、言葉が出て来ない。
言いたい事は、まだ残っているのに。

妖夢の頬が、うっすらと赤く色づいた。

53: kpのまとめ部 2010/04/16(金) 16:46:36
妖夢は黙って、掌の櫛を見つめる。俺も黙って立ち尽くす。

「どうして私に…櫛を?」

ようやく口を開いた妖夢に促されるように、俺も口を開いた。

「妖夢には、その、世話になったから…礼がしたかった…」
「礼なんて…私は特に何も…」
「妖夢の髪は綺麗だから…いいかな、と思って…」

妖夢の顔が、耳たぶまで赤くなった。おそらく俺の顔も真っ赤だろう。火照っているのが自分でも分かる。

「…余計な事だったか?」
「そっ、そんな事は決して!!…ただ、その…」

「こういう事は…初めてだったので…」
「…俺も、初めてだよ」

互いに見つめ合う。どちらともなく、笑みが零れる。

「ありがとう。ずっと大事にします」

櫛を胸に抱き寄せて…妖夢がそっと呟いた。

・ ・ ・ 

妖夢と二人、白玉楼への帰り道を並んで歩く。
隣に並ばれると、どうにも緊張するが…話し掛け易い距離だった。

「実は、頼みがあるんだ」
「頼み…ですか。私に出来る事なら何なりと」
「幽々子様に…俺が白玉楼で働けるよう、口を利いて欲しい」
「えっ!?だって、あなたはもう既に…」
「成り行きで、じゃなく…ちゃんと自分の意志で働きたいんだ」

妖夢が俺を見つめる。俺も妖夢から目を逸らさない。

「本当に…それが、あなたのやりたい事なのですか?」

妖夢の問いかけに、俺は頷く。

「分かりました。幽々子様にお願いしてみます」

嬉しそうに、妖夢は微笑んだ。

「もう一つ、頼みがあるんだ」
「何でしょうか?」
「一緒に…剣の稽古をしてほしい」
「私と…ですか?」

驚く妖夢に、俺は思っている事を正直に話した。

「今までは…剣の道を究めたと思っていた。思っていただけで、実際は…」
「それならば…今いる所より、先に進みたいんだ」
「何処まで辿り着けるか分からないが…やれる所まで」
「妖夢の稽古の邪魔にならない様に…それだけは気を付ける!」

そこまで一気に言い切ってから、妖夢の返事を待った。

54: kpのまとめ部 2010/04/16(金) 16:52:11
妖夢は何やら、とても困ったような顔をしていた。

「俺と一緒では…迷惑か?」
「いえ!きっと私も勉強になると…ただ…」

そう言ってから、口籠もる妖夢。

「ただ…?遠慮なく言ってくれ」
「私は未熟者です…あなたの期待に添えるかどうか…」

未熟者…?たしか、そんな台詞を…そうだ!あの時、俺が幽々子様の前で…

幽々子様が言う様に…俺と妖夢は、似ているのかもしれない。
そう思うと…何だか急に可笑しくなって、俺は笑ってしまった。

「な、何故笑うんですか!?真面目に話しているというのに!」
「わ、悪かった!真面目な話の最中なのに…」
「まったく…あなたという人は、本当に…」

呆れ顔で俺を見る妖夢。

「俺の心の底からの頼みだ。どうか一緒に、剣の稽古を!」

姿勢を正し、俺は頭を下げた。

妖夢は面食らったようだったが…

「分かりました。こちらこそ、宜しくお願いします!」

丁寧に、頭を下げ返した。

・ ・ ・ 

「それでは、改めて宜しくね」

「精一杯、頑張ります!」
「死んだ後も、頑張って頂戴ね~」

悪戯っぽく微笑む幽々子様。

「ところで…妖夢と一緒に稽古してくれるそうね」
「俺の方が、妖夢に頼みこんだんです」
「どちらでも結果は同じよ。本当にありがとう」

そう言って、今度は柔らかく微笑む幽々子様だったが…

「教えてあげたでしょ?女の子は贈り物に弱い、って」

拗ねた様に俺を見つめる。

「はい。ですから、妖夢には…」
「私にも何か買って欲しかったな~…お団子とか」

たしかに、俺は幽々子様にも世話になっていた…

「思い込んだら、他の事は目に入らないのね。本当に、貴方と妖夢は…」

幽々子様はころころと笑うのであった。

57: kpのまとめ部 2010/04/16(金) 21:50:19
本当に、いいもん読ましてもらったよ!

58: kpのまとめ部 2010/04/17(土) 19:08:12

ぜひまた書いてほしいです

59: kpのまとめ部 2010/04/17(土) 22:53:34
天才だ・・・

60: kpのまとめ部 2010/04/17(土) 22:57:04
二人が、いじらしく、可愛らしい。
そして、幽々子様も。

106: kpのまとめ部 2010/07/26(月) 19:18:05
なんだこの流れwwww

みょんみょんみょん!!
みょんみょんみょんみょん

引用元: ・【東方】魂魄妖夢はみょんみょん可愛い

イイ話だった……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

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